大手外資系保険会社におけるシステム開発プロジェクトのマネジメント業務支援
保険業界におけるシステム開発プロジェクトのマネジメントを行いました。詳細は以下の通りです。
Background
クライアント企業は、老朽化したシステムをグローバル標準のアーキテクチャへ移行し、アジャイ
ル開発でスピード向上を図っていました。一方で、複数のシステムとベンダーが関わる中、進捗と
品質を均一に保つには、高度な知見とリーダーシップが求められました。
Services Provided
本プロジェクトでは、Delivery Leadとして以下の支援を行いました。
- プロジェクト進捗管理
開発からテスト、リリースに至るまでのプロジェクト全期間の進捗を把握するために、ダッシュボ
ードを作成しました。その結果、50名を超える国内外のプロジェクトメンバー全員が、プロジェク
ト全体および各チームごとの進捗状況を常時確認できるようになりました。
- 課題・リスク管理
各チームの課題やリスクを吸い上げ、プロジェクト全体のリスクを早期に発見・解消させる仕組み
を構築しました。
- 工程の再検証・再定義
プロジェクトの全体目標や進捗状況を踏まえて、次工程以降の完了基準や成果物、品質目標を見直
し、限られた期間で可能な限り品質を高める施策を実施しました。
- テスト計画の策定
結合テスト以降のテスト計画を策定し、テストの品質向上に貢献しました。
- 国内外要員のブリッジ
日本・インド・アメリカ・ヨーロッパ間の要員のブリッジ役として、業務やシステムの仕様、課題
解決などの調整を行いました。
- ステークホルダーへの報告
国内および国外本社への進捗・リスクの定期的な報告を実施し、対応策の協議を行いました。
Outcome
本プロジェクトでは、以下の実績を上げることができました。
- プロジェクト予算とスケジュールの順守
リスクを未然に回避し、開発からリリースまで当初の計画通りに遂行しました。また、プロジェク
ト遂行中に発生したビジネスからの追加要望もプロジェクト予算内で対応しました。
- 各種テンプレ-ト作成による準備工数の低減
進捗管理ダッシュボードやテスト実施に際してのガイドラインなど、他プロジェクトに流用可能な
テンプレートを作成し、各工程の準備工数の低減に貢献しました。
- 作業の標準化
属人的な作業の手順を見える化し内容を精査することで、新規参画者がすぐに作業開始できる環境
を整備しました。
- 各ベンダー間のコミュニケーションの活性化
コミュニケーションのルートやフローを見直し、進捗状況やリスクの吸い上げがし易い環境を構築
しました。
上記の活動を通じてプロジェクトの円滑な推進と品質確保を実現しました。